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【VMware】VMware vCenter ConverterでP2Vしてみた

物理マシンを仮想マシンに変換するためのツールをVMwareが提供しているので、実際にP2Vを実行してみました。

(1)VMware vCenter Converterの入手は「VMware vCenter Converter, Convert Physical Machines to Virtual Machines」からダウンロードします。ダウンロードにはユーザ登録が必要です(無償ですけど)。今回、使ったバージョンは5(VMware-converter-all-5.0.0-470252.exe)です。

(2)インストールは簡単なのですが、P2Vの仕方に応じてインストールの仕方が変わります。今回は、物理マシンに直接、VMware vCenter Converterをインストールして、P2Vを実行したかったので、「ローカルインストール」をしています。リモートマシンをP2Vする場合は、「クライアントサーバインストール」の方を選択することになります。

P2v500

(3)インストールし終わったVMware vCenter Converterを起動すると、このような画面が開きます。

P2v501

(4)先の画面で「マシンの変換」をクリックすると、次のダイアログが表示されます。

P2v502

(5)今回はローカルマシンをP2Vするので、P2Vソースは”パワーオンのマシン”でかつ、”このローカルマシン”を選びます。

P2v503

(6)P2Vターゲット(P2Vした先のシステム種別)をVMware ESXi 4.1とするので、”VMware Infrastructure仮想マシン”を選びます。また、ESXiへの接続情報も合わせて入力します。

P2v504

(7)ここで、ESXiへ接続しようとすると、セキュリティ警告ダイアログが表示されますが、ここは無視します。

P2v505

(8)物理マシンをP2Vで仮想マシン化した際のマシン名を指定します。

P2v506

(9)ターゲットのESXiにリソースプールを作っている場合は、リソースプールを指定します。また、ESXi側でのデータストア領域を選びます。HAやDRSの機能を利用する前提の場合、ESXiのローカルストレージにP2Vしないようにしましょう。仮想マシンバージョンは、ESXiのサポートするバージョンに合わせます(ESXiなので”バージョン7”を指定)。

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(10)P2Vで仮想マシン化した際の、仮想マシンの設定を細かく設定することもできます。この画面で”編集”をクリックすると、個々に設定を変更することが出来ます。

P2v508

(11)「デバイス」の「メモリ」タブで、P2V後の仮想マシンへのメモリ割り当てを変更できます。

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(12)「デバイス」の「その他」タブで、P2V後のCPUとディスクコントローラの設定を変更できます。

P2v510

(13))「ネットワーク」から、P2V後に接続する仮想ネットワークを指定できます。NICの追加は、この時点ではできないようです。

P2v511

(14)「サービス」の「ソースサービス」タブで、P2Vを実行する前に、ソース側のOSサービスを停止するのか否かを指定できます。更新処理をするサービスは予め停止しておいた方が、中途半端な状態で仮想マシン化されないと思います。予め、OSで稼働するサービスの内容を調べておく必要がありますね・・・。

P2v512

(15)「サービス」の「ターゲットサービス」タブで、P2V後の仮想マシンで起動しておくべきOSサービスを指定できます。常識な手順としては、動作確認しながら、サービスを起動したり、起動モードを指定していくでしょうから、ここで、敢えて起動モードを変更しなくても、良いかもしれません。

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(16)「詳細オプション」の「同期する」タブでは、P2V後の仮想マシンのタイムゾーンを変更できるようです。

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(17)「詳細オプション」の「変換後」タブでは、P2V後の仮想マシンを起動するのか否か、VMware Toolsをインストールしてしまうのか否か、といった指定ができます。

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(18)「調整」では、P2V変換処理時に使われるCPUとネットワークの優先度を指定できるようです。

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(19)指定した内容に間違いがないなら、「終了」をクリックします。これで、P2Vが始まります。

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(20)P2V変換ジョブを生成している途中・・・

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(21)変換が始まると、ステータスのパーセンテージが変わっていきます。100%になれば、仮想マシンへの変換が完了しています。

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(22)変換中に、変換ジョブをクリックすると、画面の下半分に、(19)の内容を表示できます。

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(23)ステータスが”完了”になったところです。ログには”再構成が完了しました”と出ます。

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(24)vSphere ClinetでESXiへ接続すると、P2Vで変換した仮想サーバが、指定のリソースプールに表示されています。

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(25)OSも起動できます。

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(26)OSを起動したら、デバイスマネージャでデバイスの認識に問題がないかを確認します。今回は、USBデバイスの何かが認識できていないようです

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というわけで、案外簡単にP2Vできました。が、サーバのハードウェア構成やOS上の稼働サービスの内容によっては、七転八倒するかもしれない、怖さを孕んでいる気がします・・・

なお、ブートCDを使って、オフライン状態の物理マシンのP2V(コールドクローン)を行うには、vCenter Converter 4.1.x以前が必要とのことです。4.3移行は、ホットクローンしかサポートしないそうです。

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